エアコン無しの温度変化を観察:夏の高気密高断熱住宅

今回は夏における高気密高断熱住宅の温度変化をレポートします。
子供が保育園に行き、妻も仕事に復帰したタイミングで、日中に誰もいない我が家が久しぶりとなります。
純粋な断熱性能による温度変化を確認するにはもってこいの状況。
夏本番を前にした7月ではありますが、参考になればと思います。

ちなみに我が家の性能はUa=0.28/C=0.3です。

エアコン無しで断熱材の効果が気になります!

目次

毎年言ってる異常気象

今年の夏は暑いとか、異常気象とか、毎年言ってるような気がします。
測定したのは7月18日。
観測データでは最高気温33.8℃となっています。

7月なのに暑いね・・・

7月の観測データ

温度変化の状況

我が家の行動パターンとしては、8時ぐらいに外出のためエアコンOFF。
その後17時ぐらいに帰宅となりエアコンONです。
その間9時間はエアコンを使用していないため、高気密高断熱住宅の基本的な性能が見えると思います。

リビングの温度変化

外出時のエアコンOFF直後から、じわじわと上昇します。
直射日光の影響は極力小さくしている設計ですが、外気温が高いため帰宅する17時あたりまで上昇し続けます。
リビングの最高室温29.1℃!
さすがにエアコン無しだと厳しいですが、一般的な家と比べればマシなんじゃないかと思います。

西日が当たると40℃ぐらいになってもおかしくないよね

ちなみに、北寄りにある寝室は28.5℃が最高でした。
グラフとしてはリビングより緩やかになっていますね。

寝室の温度変化

エアコン無しでも涼しいは勘違い

今回のデータで注目すべきは、温度上昇のスピードです。
およそ9時間で2℃程度の温度上昇。

高気密高断熱住宅に関して、エアコンが無くても涼しいと勘違いしている人がいます。
高断熱とはいえ冷却しないかぎりは、外からの熱がじわじわと伝わってきます。
外気の影響を受けにくいだけであり、時間をかければ外気温に近づいていきます。

高気密高断熱住宅でも夏はエアコンによる冷却は必要であり、冷やすためのエネルギーが少なくて済むということでご理解ください。

エアコンは必ず必要だよ

まとめ

最高気温33.8℃に対して、室温は9時間で2℃程度上昇します。
高気密高断熱住宅であっても、夏はエアコンによる冷却は必要となります。
外気の影響を受けにくく、少ないエネルギーで冷やすことができる。
決して魔法ではなく、物理現象であることを理解しておきましょう。

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