住宅資金は教育資金、老後資金と合わせて人生の３大資金と言われています。
銀行が貸してくれるローンの額は、決して払える額とは限りません。
日々の生活で必要なお金は、ライフサイクルによって大きく変化するのです。
そのため、あらかじめ必要なお金を確保した上で住宅資金を決定する必要があります。

人生に必要なお金について総合的アドバイスをしてくれるのがファイナンシャルプランナーです。
ファイナンシャルプランナーは税制や保険にも精通しているプロフェッショナルです。
幸せなマイホームを建てるためにも、必ず相談しておきましょう。

気密断熱の主

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ファイナンシャルプランは専門資格を持ったファイナンシャルプランナーが行います。
人生に必要な資金を確保した上で、第三者として住宅資金を割り出してくれます。

一方、資金計画は住宅会社の営業さんが行い、家を建てるために必要なお金を積み上げて計画します。
住宅ローンに関しては年収から借入額を計算するので、無事に払えるかは別問題です。

ファイナンシャルプランと資金計画ではアプローチが全く逆です。
資金計画の前にファイナンシャルプランを受けることは、家づくりの中で最も大事なことです。
最近では、住宅会社でもファイナンシャルプランをしてくれる場合があります。
その場合は、どうしても発注者である住宅会社に有利な内容に調整される傾向にあります。
できればファイナンシャルプランは、住宅会社と関係ないところで受けることをお勧めします。

住宅会社について、何もわからない時は大手ハウスメーカーの資料請求から始めましょう。
どんな内容の建物が、どのぐらいの金額でできるのか概ね把握できます。
その上で、地元の工務店などを中心にネットで情報を集めるといいでしょう。
工務店の方がハウスメーカーよりも安く、品質のいい家を建ててくれる場合もあります。
情報を集めることで、いい家を見極める知識が付きますしね。

ハウスメーカーもいいのですが、私のオススメは地場の工務店です。
長期にわたってお付き合いするなら、地域密着であることの安心感は大きいです。

この３点がいい工務店を見分ける目安となります。
住宅ローンが終わる30年先でも、健全な経営で存続し続ける体力。
認知され始めたとはいえ、高気密高断熱という新しい技術への挑戦。

将来にわたって、メンテナンスなどの相談が気軽にできることは大きいです。
そして、HPを更新したりSNSでの配信をするなど、時代の流れに乗れているか。
企業として成長していくためには必要なことです。

これに該当する工務店は、地域に１社か２社程度だと思います。
また、こういった頑張っている工務店は、頻繁に現場見学会を開催しています。
工務店の雰囲気が一番わかりやすいイベントなので、積極的に足を運んでみるといいでしょう。

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まずは、希望エリアの相場をつかむことが大事です。
通勤に便利だったり、人気の校区だったり。
人気があるということは、土地の金額も高くなります。
ほんの少し条件を緩めるだけで金額が安くなるのも、土地探しのコツだったりします。

ただし、慌てて土地の購入をしないようにしましょう。
土地を買ってしうと、残りの予算しか建物に使えません。
また、建築基準法などプロ目線でいい土地・悪い土地もあります。
土地の購入は住宅会社を決めてから、担当の方と一緒にするのがいいでしょう。

土地というのは、場所と形ともに世界に１つだけのもの。
良い土地との出会いは一期一会なのです。

資金に余裕のある方なら、良い土地だと思ったら押さえてしまいましょう。
他の人も『良い』と思っていますよ。

このように、土地探しを始めるとスピードが大事です。
土地探しがまだの方は、住宅会社へ相談されてから一緒にスタートするといいでしょう。

情報を集め、見極め、住宅会社を決定してからは全ておまかせするぐらいの気持ちの方が、本当にいい家を作ることができます。
もちろん、注文住宅なので要望はどんどん出しましょう。
その上で、プロのアドバイスは積極的に受け入れること。
そうすれば、必ずいい方向に動きます。

住宅会社の中で関わる人は、営業・設計・監督の３人がほとんどですが、そのすべてがプロフェッショナル。年間10棟前後を担当しているので、生涯に１軒程度しか住宅にかかわる事の無い一般の人からすれば、その知識量は当然違ってきます。

最近ではInstagramをはじめとしたネットから多くの知識が得られる反面、それが自分の家にとって本当にプラスになるのかは条件次第。
住宅は、建てる土地も違えば、住む人も違う。
かけるお金や建てる住宅会社も違うのですから。
まさに世界に１つだけのマイホームなのです。

複数の会社から相見積もりを取ると、安く家を建てることができる。
一部でそういった情報がありますが、私はおすすめしません。
特に住宅という人と人とが密接にかかわって作り上げる商品の場合は、お互いの信頼によって成り立つ部分が大きいからです。

特に手順を踏んで住宅会社を決定する場合は、必ず１社に絞ってから進めましょう。
その方が、施主さん側としてもエネルギーが分散しないので集中できますよ。
住宅会社としても、他にも話をしている会社があるとわかれば力が入りません。

「あちらの工務店では、このぐらい安く建てられるのですが。」
「では、その会社で建てられてはいかがでしょうか？」

本当にいい住宅会社なら、このような返答をされても不思議ではありません。
安い家を建てたいのか？
いい家を建てたいのか？
ここはよく考えておいた方がいいでしょう。