パッシブ設計との相性抜群!グリーンカーテンによる日射遮蔽を勧める理由

高気密高断熱住宅において、パッシブ設計は無くてはならない要素です。
日射をコントロールするために庇を付ければいいのですが、西側など方角が悪ければ外付けブラインドなど遮蔽部材が必要となります。
この記事では、私が日射遮蔽としてグリーンカーテンを使う事の魅力を紹介します。

目次

グリーンカーテンとは?

グリーンカーテンとは日射遮蔽の一つであり、植物を使って日差しを遮る方法です。
ツル性植物を利用した『緑のカーテン』のことで、ゴーヤやアサガオなどがよく使われます。
窓外に設置したネットに這わせることでカーテンのように仕立てます。
夏の日差しを遮り、建物の冷房効率を上げる効果があり、他の日射遮蔽部材と違って自然との調和が一番の魅力です。

グリーンカーテンのメリット

グリーンカーテンはすだれやシェードといった人工物の日射遮蔽部材と違い自然物であることが一番の特徴
室内からは緑の葉や美しい花を景色の一部として眺めることができます。
そのため、夏の日差しを遮るという機能に加え、癒しという心理的効果がのほうがメリットとして大きいかもしれません。

グリーンカーテン越しの日差し

また、グリーンカーテンは植物なので葉には水分を含んでいます。
水分が蒸発する時には、気化熱によってまわりの熱を奪うという性質があり、グリーンカーテンを通った風は数度下がるという実験データもあります。
イメージとしては京都の打ち水と同じ効果ですね。

グリーンカーテンは台風などの強風時でも心配はいりません。
ネットに植物を這わせただけなので、風が抜けやすいという構造上のメリットがあります。
すだれやシェードの場合は台風の時などは必ず収納する必要があり、対応できない突発的な強風ではシェード自体の破損や家の外壁を傷めるといったデメリットもあります。
その点、グリーンカーテンであればほったらかしで大丈夫!
さらにはネットによって飛散物が窓に直撃するのを防ぐ効果もあります。

実際、沖縄の台風対策では風の抜けるネットを多用するみたいですね。

グリーンカーテンのデメリット

グリーンカーテンのデメリットとしては、移動や撤収が簡単にできないこと
基本的に、設置したらワンシーズンは動かすことができません。
そのため、庭への出入りが必要な窓に設置すると邪魔になってしまいます。

また、植物であるがゆえに水やりなどの管理が必要です。
夏場は水切れを起こしやすいため、水やりは毎日行いましょう。
それに加えて、春先には植え付けとネットの設置。日差しが和らぐ秋には撤収といった作業が発生します。
それでも手間がかかりにくい植物なので、ガーデニングに興味のある方であれば楽しんで作業できると思います。

撤収時のネットとツルのゴミ

グリーンカーテンにおすすめの植物

グリーンカーテンには適した植物はツル性で大きめの葉を付けること。
以下は私のおすすめ植物3点です。

  • フウセンカズラ
  • ゴーヤ
  • オーシャンブルー

フウセンカズラ

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フウセンカズラは風船のように膨らんだ袋の中に種ができるのが特徴。
小学校で育てた方も多いのではないでしょうか?それぐらい管理が簡単な植物です。
アサガオのようにツル自体が巻き付くのではなく、巻き髭を絡めて成長していきます。

葉は小さめなのですが、それをカバーするぐらい生育旺盛。
グリーンカーテンとしては十分役目を果たします。
秋には種が収穫できるので、それを保管して翌年の春に種まきをする。
一度種を買ってしまえば、繰り返し育てることができます。

ゴーヤ

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食べられるグリーンカーテンの代表格は、何と言ってもゴーヤ。
日差しを遮って、なおかつ美味しく食べることができます。
葉も大きいため、グリーンカーテンとしては最適です。

デメリットとしては、ゴーヤができすぎることでしょうか。
取っても取っても次々と実がなるゴーヤは、ご近所へおすす分けしても有り余るほどで。
ゴーヤ好きの人であればいいのですが、出来た実をどうするかが悩みの種でもあります。

オーシャンブルー

オーシャンブルーの花

オーシャンブルーは琉球朝顔とも呼ばれ、アサガオのような青や紫の美しい花を付けます。
葉が大きくグリーンカーテンに適していますが生育が旺盛なため、地植えではなく鉢植えで管理されることをお勧めします。
一般的な朝顔と違い種ができない宿根性なので、上手く越冬できれば翌年もそのまま成長します。

オーシャンブルーの冬支度

いろいろ試した結果、我が家ではオーシャンブルーを植えてグリーンカーテンとしています。
花は年末ぐらいまで咲くそうですが、冬前の10月ぐらいに地際でカットして冬支度。
その後は霜の当たらない軒下で越冬させています。
それでも春に芽吹かないこともあるので、その場合はあきらめて苗を買いに行っていますが。

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まとめ

夏の日射対策としてグリーンカーテンをお勧めしています。
すだれやシェードのような人工物と違って、緑が美しく花や実も楽しめるのが最大の魅力。
ネットに這わせるので、風が抜けて台風の時にも収納する必要がありません

植物を管理する手間はありますが、グリーンカーテンに適した植物は育てやすいものばかり。
ガーデンニングに興味のある方なら楽しんで育てられると思います。
見た目よし!手間なし!
日射遮蔽部材が必要な方は、グリーンカーテンにチャレンジしてはいかがでしょうか?

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